- 私の障害は周囲に報告すべきなのか
- 私のことカミングアウトすると虐められるのではないか
- 会社に報告するとクビにされてしまうかもしれないかも
- 会社にバレたら降格するかもしれない、もう出世できないかも、働きにくくなるかも
- 家族やパートナーに知れたら別れを告げられるかもしれないかも
- 友達に家族に会社に同僚に恋人に嫌われるかも軽蔑されるかも
- 陰で批判や文句を言われたりするんじゃないか
- 企業イメージ(価値)を落としてしまうかもしれない
あなたは、クローズ就学・就労(障害があることを公開しない就学・就労)で頑張ってきて、又はこれから頑張ろうとしていてこんな疑問を持ったことはありませんか。
(fa-arrow-circle-right詳しくはプロフィールにまとめました)
今回はそんなあなたにオススメしたいことや、社会的背景をふまえて解説していこうと思います。
本記事を参考にすると、周囲に報告カミングアウトした方が良いのか又はしない方が良いのかを判断する大きなヒントを得られて、モヤモヤする気持ちや抱えているストレスが軽減されます!
- 周囲に報告カミングアウト(オープン)するメリットデメリット
- 周囲に報告カミングアウト(オープン)するコツ
- 周囲に報告カミングアウト(オープン)する上での注意点
- なぜ、周囲に報告カミングアウトしない(クローズ)の人がいるのか
- 報告カミングアウト(オープン)にして就労してる
- 実体験として報告カミングアウト(オープン)にしてから生きやい
- 嫌われたり離れていった家族、友人、同僚はゼロ
発達障害ADHDは周囲に報告・カミングアウトした方がいい
僕が取った行動は、発達障害ADHDであるということを周囲に報告・カミングアウトしました。
理由は次にまとめました。
- 結果的に報告・カミングアウトした方が、必ず自分と家族とそして社会のためと思ったから。
- 理解してくれる人と働く・生活する時間が多い方がメンタル的にも良い!
- 出来ない(向いていないこと)を無理にやって失敗して周りに迷惑をかける(生産性を下げる)よりも、初めから対策をしておいた方が自分にとっても周囲にとってもメリットが大きい。
- 発達障害ADHDの特性上、人よりも秀でていたり得意な分野がある可能性が高いので、そちらに特化することを意識した方が何かとうまく行くと思ったから。
- 逆のパターン(周囲に報告カミングアウトしない)を想像したらデメリットの方が多いと感じたから
- カミングアウトは、自分の環境をより良くするためにする。
このように考えたからです。
とはいえ、発達障害ADHDの理解の無い方々を完全に遮断することは中々難しいですよね( ;∀;)
もちろん、仕事が順調で職場環境に困っていない場合は、特に言う必要も無いとは思います。
ADHDの特性に悩みながら仕事をしている人と、ADHDの特性をうまく活かしながら周囲と連携が取れいている場合はそのままでもいいでしょう。
近い将来チーム編成があったり、上司や指導者が変わったりと環境が変わる可能性がありますので、発達障害ADHDは周囲に報告・カミングアウトする準備は徐々にしておきましょう。
今の環境が「辛い」「楽しくない」「否定される」「侮辱される」という場合は、あなたにいい影響を与えてくれる可能性は低いのでオススメしませんが、あなたを否定したり侮辱したりということが良い意味であなたの活力やエネルギーに変わるのであれば、話は違いますどんどん活用させていただきましょう!
例えば「バカにされて悔しい!」「次回は必ず見返してやる!」「次は必ず勝つ!」「一泡吹かせてやる!」などなど、負の感情を活力やエネルギーに変換する技術のある方はガンガン行きましょう!
一番避けたいのは再起不能になってしまうことです。
ありがちな例を紹介します。
避けたい状況の例
- 障害・偏りにウスウス気が付きながらも、気合で働く・生活し続ける。
- 突然身体が言うことを聞かなくなり体調不良で倒れる。
- 約3週間ほど寝込んだが、すぐに復帰。
- 約1年間ほど就労するも再び体調不良で1年休職。
- しっかり休んで「今度こそ!」と意気込み復帰。
- しばらくの間は周囲の配慮もあり数年間はなんとか働く・生活するも、徐々に違和感を感じだす。
- ライフステージが進み責任が増える(結婚する、子供が出来る、家を買うなど)。違和感が増す。
- 倒れたらもう次は無いと自分を奮い立たせ気合で乗り越えようとするも、再び倒れる。
- 再起不能に陥り、家計は火の車。パートナーには見放され、親には頼れず生活保護を受け孤独な生涯を過ごしていく。
ちなみに、前半部分は実体験(1.-5.)で、後半は未来予測(6.-9.)です。
こんなパターンにはまらないように気を付けていきたいですね。
なぜ?発達障害ADHDを周囲に報告・カミングアウトしない理由
答えは簡単で『社会的認知度が低く、理解してくれない人が多い(確率が高い)から』です。
結果的に周囲に報告・カミングアウトしない(したくない)理由は、「伝えても理解してくれないと思うから」がダントツの1位です。
今では、発達障害ADHDという言葉をよくテレビでも目にするようになりましたが、まだまだ社会全体の認知度は低くて、しっかり説明をしたとしても「発達障害?それただの怠慢病でしょ」とか「みんなそうだよ」とか「努力が足りない人が皆そう言う」などなど、返答が返ってきそうですよね( ;∀;)
その他にも「仕事を続けられなくなると思うから」や「仕事を任せてもらえなくなりそうだから」「虐めに合いそうだから」「嫌われてしまうかもしれい」などなど理由はきりが無いかもしれませんね。
それでも発達障害ADHDということを理解してくれて、そばにいてくれる家族や友人、働かせてくれる会社が本当にあなたが居るべき場所になるのではないでしょうかね^^b
どうして目が見えない方が「文字を読めません、音声か点字を用意してもらえませんか」と言えば通じるのに対して発達障害ADHD人が「ADHDなんで、次の予定を忘れる可能性が高いので、直前になったら声かけお願いできませんか」が通じない場合が多いのでしょうか。
身体障害にしたいしてのバリアフリーは社会全体として叫ばれていますが、発達障害に関するバリアフリーについては残念ながらインフラが整うのはまだまだ時間がかかりそうです。
周囲に報告・カミングアウトするメリットとデメリット
ここまでの流れを踏まえて、改めてメリットデメリットをまとめていきます!
メリット
- 周囲が理解してくれて真価を発揮できる。
- 自分の特性を受け入れることになるので自己肯定感が上がる。
- 生きづらさやストレスが減る。
- 体調が良くなる・悪くなりにくい。
- 関わる人を絞れる。
身体や体調面でもメリットが大きいです。
なんと言ってもが資本です、体調管理・健康管理を最優先としていきたいですね!
デメリット
- すべての人が理解し受容するわけではない。偏見を持たれてしまうかもしれない。
→理解してくれない偏見がある人とは、可能な範囲で距離を取っていきましょう。社会全体の認知が上がれば緩和する。 - 会社員の場合(管理職としての)出世の道が閉ざされる。
→厳しいようですが、このまま進んでもあなたの望む出世の可能性は低いです。専門家(スペシャリストとして生きていく場合で、成績のみで出世するシステムの会社では出世の道は全然ある場合が多いです。 - 家族や恋人を傷付けるかもしれないリスクを負う。
→遅かれ早かれということもありますし、どうしようもない状況に陥るよりはわかった(診断された)時点からなるべく早いタイミングで話す準備をしていきましょう。
やはりデメリットを読むだけで気分が落ち込んでしまうと思いますが、大丈夫です今だけです。
1歩前進してみると何てこと無かったということがほとんどです。
心配事の9割は起こりません。
詳しくはこちらの本を読んでみてください。
考えるより動く、人と比べない、お先にどうぞの精神、競争から離れる、心穏やかに生きていくヒントが沢山書かれてあります。
発達障害ADHDを周囲に報告カミングアウト方法
実際に周囲に報告カミングアウトする方法をや押さえておくべきこと注意点を解説していきます!
伝える内容を紙に書く・メモを作る。
いざ話をしようとすると、緊張してしまったり、話そうとしていたことが頭から飛んでしまったりしますよね。
予め話す内容をまとめておき、作ったメモを見ながらでも良いのでしっかり伝わるようにしましょう!
- 時間をとってくれたことのお礼を伝える。
- これから話すことは重要だということを伝える。
- 今の状態(発達障害ADHDであることやその他の体調不良等あれば)を詳しく説明する。
- 苦手なこと、困りごとと、どう対処してほしいかを出来る限り具体的に伝える。
伝えたい相手にアポイント(約束)を取る。
大人のADHD人が良く陥る失敗例として、次のようなことが起こります。
今から大切なお話があるのでちょっとそこ座ってください!!!!
(>_<)
あ、ごめん。
今忙しいから後にして、じゃぁね!
(本当に忙しい)
こんなに一生懸命話してるのにどうして話を聞いてくれないんだ!!!!
( ;∀;)
なるべく落ちついて話せる環境を選ぶ
普段から、気の散りやすいADHD人ですので話す環境はとても大切です。
なるべく静かな場所が好ましいですが、静かすぎても緊張し過ぎてしまうかもしれないので、個室の飲食店やカフェなどがより好ましいでしょう!
もちろん応接室、会議室等でも良いですが、お客様が近くにいる場合や伝える予定の無い知り合いが近くにいるような環境は避けた方が良いですね。
ジョブコーチやメンター制度の支援を受ける
自分一人だけだと緊張したり急に体調が悪くなったりと、場合によってはうまく伝えられないことがあるかもしれません。
そんな時に、手助けをしてくれる制度があります!
ジョブコーチによる職場での支援が必要な障害者(求職者または在職者)が対象で、障害者手帳の有無は問いません。
ただし、あなたと会社双方の同意が必要です。
また、あなたの勤務時間は、ジョブコーチ支援終了時点で週20時間以上となることを目標とすることが条件となります。
詳しくはお近くのハローワクやは障害者職業センター又は役所・役場に聞いてみてくださいね。
- 作業を覚えやすくするための手順書の作成。
- 職場訪問の際に、障害者の不安や悩みについて相談。
- 日誌を活用した体調管理支援。
- 障害者の特性に応じた支持の出し方、声かけなどについて一緒に働く従業員の方へのアドバイス。
などなど、参考までに(__)
その他、押さえておきたいポイント
fa-lightbulb-oポイント対面・口頭での場合は否定表現を避けて肯定表現を心がける。
fa-lightbulb-oポイント職場であれば、医療機関の診断書が必要となる場合が多いので、予め準備しておくとGood!
fa-lightbulb-oポイント学校であれば、自己紹介カードに苦手なこと困りごとを書き先生や同級生に配るのもアリ!
fa-lightbulb-oポイント残念ながら伝わらなかった場合は、理解してくれる人を通して再度話を聞いてもらうという方法もアリ!(例:直属の上司に報告が基本だけど、ダメなら上司の上司。友達が駄目なら、共通の別の友達から)
発達障害ADHDを周囲に報告・カミングアウトしたくない場合
残念ながら、発達障害ADHDに偏見を持っている人もたくさんいるというのが現実です。
- 役所・役場に相談してジョブコーチやメンター制度で相談していく。
例えば困りごとや必要な配慮を、本人に代わり、わかりやすく説明してもらったり、本人と学校・会社との間での約束事を文書にして合意したりといった、「コミュニケーションの仲介役」になってもらうケースが多いようです。 - 当事者会や自助会に参加して自分の理解を深める仲間と協力する励ましあう助け合う。
例えば茨城県で僕も参加している自助会『生きづらさ研究室』 - マインド(考え方)を変える。
例えば自分のことを完全に理解してくれる人が出ることを期待しない。
- 転職を視野に入れながらひとまず耐える。
例えばひとまず転職サイト又は転職エージェントに登録だけでもしておきましょう。
参考までに、僕の住んでいる茨城県では次のような相談先があります。
もちろん、大人の相談もOKです。
- 茨城県発達障害者支援センター「あい」(茨城町小幡北山2766-37電話番号:029-219-1222
- 茨城県発達障害者支援センター「COLORSつくば」(つくば市高崎802-1電話番号:029-875-3485)
- 福祉相談センター(中央児童相談所)(水戸市水府町864-16電話番号:029-221-4150)
- (日立児童分室)(日立市弁天町3-4-7電話番号:0294-22-0294)
- (鹿行児童分室)(鉾田市鉾田1367-3電話番号:0291-33-4119)
- 土浦児童相談所(土浦市下高津3-14-5電話番号:029-821-4595)
- 筑西児童相談所(筑西市二木成615筑西合同庁舎分庁舎電話番号:0296-24-1614)
- 県教育研修センター(発達が気になるこどもの教育相談)(笠間市平町1410電話番号:0296-78-2121)
こんなにたくさんの機関が相談に乗ってくれるんです!心強いですね!
よほど嫌じゃなければ周囲に発達障害ADHDを報告・カミングアウトしよう
置かれている環境・状況は人それぞれ違うかもしれません。
発達障害ADHDは周囲に報告・カミングアウトをした方が、これからの人生を歩んでいく上でメリットの方が大きいのではないでしょうか。
ここまでこの記事を読んでくださったあなたの生活が少しでも改善されて良い方向に向かう事を僕は願っています。
ではまた。